最初にその違和感に気づいたのは、結婚が決まったころ。
実家暮らしの夫は、週末になるとわたしのひとり暮らしのアパートに泊まりに来ていたのだけれど、あるときふいにセックスをしていないことに気づいた。
交際から1年も経たずして結婚が決まって、生活は急に慌ただしくなった。(結婚が決まる経緯にもいろいろ問題があった、、)
30歳を目前にして、仕事も忙しかったし、結婚式のことも考えなければいけない。おまけに、過干渉な義父がわたしたちの家を建てる話をどんどん進めていた。
(これが違和感の中で結婚をやめられないという足枷になる…)
小さな違和感に気づかないフリをした
毎週、泊まりに来ては一緒のベッドで眠る。キスはしていたと思う(もはや思い出せない)
ー あれ、今日もしないのかな。
最初はそんな小さな引っ掛かりだったと思う。
それが毎週末積み重なる。今日はあるかな、あ、今日もしないんだと、そんなことが積もっていく。
でもこの頃のわたしにはまだ「セックスレス」という言葉がよぎることはなく、ただ一過性のものだと思っていた。
きっと忙しいからだ。
週末になると結婚式場を見て回り、新居はどうしようか、新婚旅行はどこへ行こうかと、考えることも多くてあっという間に1日が終わっていた。
自分を無理に納得させようとしたわけじゃないけど、当時のわたしはそれがセックスをしない理由なのだと思っていた。
焦りと期待
結婚のプレッシャーと忙しさと、そんな中で性欲がなくなってしまったんだろう。
そう理解はしたけど、それでも1ヶ月2ヶ月と過ぎていくと心がざわついて、なんとも言えない不安が広がっていった。
だけど当時のわたしは自分から誘うことも、それについて話を切り出すこともできなかった。
過去の恋愛を振り返っても、わたしから誘わなくてもセックスがあったし、女性から誘うというシチュエーションになったことがなかった。
セックスをしないまま数ヶ月たっても、わたしから誘う勇気はなかった。

